Dokugaku Tetsugaku Diary
9/21(金)京都にて
高橋
9/24(月)営業努力
高橋
京都にて。
民家の軒先にありました。
親切・・・。
ここに住む方たちは、道ゆく人に
「今、気温何度ですか?」と
聞かれることが多かったのでしょうか。
とにかく、「ありがとうございます」
と心の中でつぶやきました。
街なかにあったポスターである。
尾道に行ったときにも、このポスターを
見かけた。
京都に行ったときにも、見かけた。
ちなみにこれは東京・阿佐ヶ谷で撮ったもの。
尾道で見かけたとき、
「見覚えがあるなあ」と思わず立ち止まった。
その時はどこで見たことがあるのかは思い出せなかったのだが、東京で無意識に見ていて、いつの間にか記憶の中にいたのだろう。
この調子だと、北海道でも沖縄でもこのポスターはあるに違いない。
すごい営業努力だ。素晴らしい。
残念ながら私はこの冴木さんを存じ上げないが、あえて調べないでおこうと思う。
それにしても、こうやって人は消費活動を重ねるのかもしれない。
いつの間にか無意識下にいろんなことが刷り込まれていて、自分の意志で商品を選んでるつもりが、実は選ばされていたりして。
9/29(土)子どものころから決まってる?
高橋
ドクガクテツガクの新コーナー
『こんなとこに潜入!』の、かな子さんが書いた「本当はコワイ子供の国」の一文にこんな言葉がある。
「人間の本質は、子供のころから決まっているのだ。子供たちを見ていると、そう納得させられる。」
上の写真は、私の兄が子どもだった頃の写真だ。庭でワラか何かを燃やしている写真だが、
兄、なんていい笑顔だろう。
そう、兄は火が好きだったのだ。
そういえば私の初めての火遊びも彼に誘われたのを思い出した(兄が集めていたビックリマンチョコのおまけシールを燃やした)。
大人になった今、兄が火にまつわる仕事についたかというとそうではない。
だけど、子どもの頃の彼を思い出すと、その時から本質的に変わってないような気がする。
まあ、よく知らないけど。
この写真を見てると、彼が特別、というわけではなく、人間そのものが本能的に火が好きなんだろうなと思うことがある。
火が好きだったことなんて忘れているだろうけど、火を見せたら、久しく見てないこんな笑顔に、もしかしたらなるのかなあ・・・
ぞっとするなあ。
2012 8/31 編集会議 @新宿らんぶる
ドクガクテツガク編集部 かな子
高橋さんが「いつも空いている喫茶店があるんですよ」と連れて行ってくれた。
「らんぶる」は、京都四条河原のフランソワ喫茶に似た、古風な喫茶店である。地下へとつながる踊り場では、ベートーベンの彫刻がシャンデリアを睨んでいる。大正時代のダンスホールを改築したような趣で、管弦楽曲が高い天井に響いていた。
だが、ところどころ椅子が中綿を露出していたり、植木の光沢が不自然であったりした。赤い絨毯が敷かれた踊り場の階段を、浴衣を着た女性が幽霊のように彼氏につかまって降りているのも、なんだかちょっと怪しい。窓に大きな鏡が嵌っていたり、「200席ある」と書かれていた店内が意外に狭かったりする。不自然だ。
ここは贋物の空間なのではないか、という疑問が二人に浮かんだ。
会議を終えて路上に出ると、白い光が何度も頭上に降りてきた。よく見ると、白い丸のなかに羽の絵が描いてあり、地面を這って流れていく。不思議に思って見回しても、どこから来たのか分からない。執拗に追いかけてくる。
目をそらすと、インターン帰りの学生らしき集団があった。中央に立っている男子は「俺は本当にお前らに出会えて良かったと思ってるんや! 」と熱く語っており、周囲の人は号泣していた。
就活を控える私は「嫌なものを見てしまった」と目をそらしたが、目の前でもカップルが抱き合い、夢物語を繰り広げていた。
白い光は追いかけてこなくなった。振り返ると、新宿の監視カメラが電灯に装着されていた。そのカメラから発せられている光であるようだったが、推測なのでよく分からないままである。
新宿の夜はせわしない。
9/1 AntRoom インタビュー
ドクガクテツガク編集部 かな子
「成増になります!」
運転手が楽しげに言い放った。
電車から降りると、東部東上線特有の、のんびりした雰囲気があった。シュールな鳩の貼り紙や、ふざけている不動産屋。
成増、あなどれない。
9/14 いよいよお披露目。
ドクガクテツガク編集部 かな子
街中にあったポスターである。身につまされる思いだ。
今日はせっせと更新作業に明け暮れていた。
祖父に電話で「AntRoom」にインタビューに行ったことを話すと、「アリはすごい。服も着ないでがんばっている。人間よりすごいなぁ」と言っていた。
そのとおりだ。
twitterやFacebookもできたので、もしこのページを広めていただく際には、ご活用いただきたい。
ありがたいことに、島田さんは駅までお車で迎えに来て下さると言う。待っている間、高橋さんが「島田さんって、どれくらいの大きさの方なんでしょうね? 私、小さい方だと思うんですよ。」と言っていた。会う人物が自分の想像した高さの身長でないと、しっくりこないらしい。高橋さんは確か以前も同じことを言っていたので、よほど身長が気になるのだろう。
島田さんは柔和な方だった。
最初に「アリの通販」と聞いて浮かんだイメージは、押し入れの隅で豆電球の下、アリを育てているものだった。
だが、玄関とアリ部屋では、アリが光を受けて嬉々として蠢いていた。
驚いたのは、巣から巣を経由するときに、アリがよくつまずいて穴の上から落下することだった。それでもへっちゃらで、何事もなかったように歩いていた。
身近なところに奥深い世界は広がっているのだ。来年のレプタイルショーにはぜひ行ってみたい。